2023年第71回全日本剣道選手権大会の覇者、棗田龍介選手。
並みいる全日本選手権優勝経験者たちを次々と倒していった棗田選手はなんと初出場で優勝、そして広島県勢初という快挙を成し遂げました。
スピードが速く、迷いのない小手に筆者も思わず声をあげてしまったのを覚えています!
この記事では棗田龍介選手の経歴や学校、剣道に対する考え方など深掘りしたいと思います。
棗田龍介選手の名前の読み方は?
棗田龍介選手のプロフィール、経歴
棗田龍介選手の剣道で大事にしていることは?
この記事を読めば棗田龍介選手を深く知ることができます。
ぜひ最後まで読んでみてください。
【剣道】棗田龍介のプロフィール
名前 | なつめだりゅうすけ |
段位 | 四段(2024年10月時点) |
生年月日 | 2000年8月4日生まれ |
出身地 | 広島県 |
身長 | 178㎝ |
道場 | 亀山剣道クラブ |
中学校 | 広島市立亀山中学校 |
高校 | 水戸葵陵高校 |
大学 | 日本体育大学 |
職業 | 警察官 |
気になる名前の読み方は「棗田」とかいて「なつめだ」とよみます。
広島県に多くみられる苗字だそうですよ。
垂れネームもかっこいい!
身長は竹ノ内選手と同じ178㎝。
もうちょっと大きく見えるのは体格の良さでしょうか。
【剣道】棗田龍介の経歴
幼少期
5つ上のお姉さんの影響で小学校低学年から剣道を始めました。
お父さんの棗田英雄さんは当時広島県警の剣道強化選手(現在は広島県警主任師範)。
小さいころから英才教育を受けてきたわけですが、子どもの頃は剣道がイヤで道場に入らず泣きわめいていたというのは今では有名な話ですね笑
(ゲームのカセットにつられて稽古に行くようになったという話も・・)
中学から高校まで
中学では剣道部に所属しさらに道場にも通う剣道漬けの日々。
この頃から「試合で勝つために練習する」と稽古に対する考えを変え、少しずつ結果がでてくるように。
中学1年生で出場した広島県大会で優勝、中学3年生では道場連盟の全国大会でベスト16の成績をおさめています。
中学卒業後、名門水戸葵陵高校へ進学します。
中学のころには基礎を大事にしてきましたが、高校では技をおぼえ、相手の技を受けて返すことも身につけました。
しかし全国から猛者が集まる水戸葵陵高校、その中で試合に出られず悔しい思いをしたこともあったようですね。
その猛者のひとりが岩部光選手。
岩部光選手と棗田選手は最強コンビと言われ、稽古をともにしてきた仲間です。
強い選手たちに揉まれ、棗田選手は高校3年時の2018年インターハイ個人戦で第3位に入賞しました(このときの優勝は大平翔士選手)
大学生以降
高校卒業後は日本体育大学に進学します。
大学に入ってさらに高みを目指そうとしていた矢先、新型コロナウイルスの蔓延をうけ通学が不可能に。
1年間は地元広島に帰りスポーツセンターなどで自主トレを続けました。
大学が再開され剣道の稽古ができる環境が戻ってきたのは大学4年生のころ。
その年棗田選手は主将をつとめ2022年全日本学生剣道選手権大会ではベスト8、そのあとに行われる東西対抗試合では7将をつとめ優秀選手に選ばれています。
同年全日本学生剣道優勝大会では日体大の大将として出場し準優勝でした。
そして2023年に行われた第71回全日本剣道選手権大会では初めて本戦に進み優勝を果たします。
コロナ禍で大学時代に出場できるはずだった大会が中止になり棗田選手の活躍する場が少なかったせいか、全日本選手権での物怖じしない戦いぶりに圧倒された人も多かったのではないでしょうか。
決勝の相手松﨑賢士郎選手も「棗田選手の思い切りの良さにのまれて最後は崩されてしまった」と語っていました。
星子選手も食い入るようにみてた決勝戦。
竹ノ内選手との準決勝。突きを返してからの面に驚愕!
そして迎えた2024年第72回全日本剣道選手権大会。
棗田選手は1回戦から前年優勝者らしい勢いのある技を繰り出し、準決勝まで進みます。
準決勝では合屋選手と戦い敗れてしまいましたが、鋭いコテを決め会場をわかせてくれました。
やっぱり棗田選手、強い!!
月刊剣道時代 2024年2月号【電子書籍】 剣道日本(けんどうにっぽん) No.564/2024年1月号[雑誌]【剣道】棗田龍介の就職先は?
大学を卒業後は広島県警に奉職した棗田選手。
海田警察署で午前中は警察官としての業務をこなし、午後からは剣道の稽古に向かいます。
社会人になって稽古時間が少なくなったという棗田選手は取材に次のようにこたえています。
「初めて社会人になって、剣道をできない時間が増える、やりたいけどできないこの苦しさというか、1本に対しての重みっていうのが考えてやってたんですけど、よりいっそうそういうものを考えるようになって、短い時間だけどその分集中力を持って考えてやるようになったかなと思います」
NHK広島より引用
【剣道】棗田龍介 剣道で大事にしていること
棗田選手といえばあの独特の構えですよね。
左手の位置が低く、右手首をかなり内側に絞り込んでいます。
どうみても打ちにくそうな構えなんですが、どの技をみてもキレがあるんですよね。
そして思い切りがいい!
それには「やはり基本が大事」と棗田選手。
試合中の棗田選手の姿勢の良さには自然と目がいってしまいます。
棗田選手は「ただ勝つだけではなく、きれいな剣道だったねと言われたい。正しい剣道というものを大事にしたい」と語っています。
その背景にあるのはやはり父、棗田英雄さんの教え。
英雄さんも2024年5月に剣道最高段位八段を取得していますが「息子の頑張りをみて、自分もがんばらないといけない」と13回目のチャレンジで見事合格されました。
【剣道】棗田龍介の経歴|読み方、身長、学校、万能型剣士を深掘り!まとめ
棗田龍介選手の経歴をご紹介しました。
あらゆる技がだせる万能型の剣士は、お父さんと二人三脚で正しい剣道を極めたいという志をもった剣士でした。
棗田選手のこれからの活躍、楽しみにしています!